Mostly, this is diary.
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beveryhills nignt

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「日本にもあるよ。きっとお寿司も日本の方がおいしいよ?」
友人によれば、彼女は一度仕事の仲間とここに飲みに来たらしい。
食通でお酒も強い彼女に言われると妙に納得した。

それでも通る度に見る限り、店内で談笑する人々は皆、例外なく幸せそうなのである。
彼女も私の様子を見て声をかけてくれた。

「わかった。今度行こう。一度行けばわかるよ。どっちかっていうと私はエクササイズの後、赤提灯に行きたいから、私ならそっちに付き合って貰うから。でも、遠いんだよねあかちょうちん..リトル東京が遠いの。夜はダッシュ(バス)無いし。」
残念ながら赤提灯に行く機会はついぞなかった。

ある夜、彼女は忙しそうだったので、こっそり一人で店に行ってみた。
折しも金曜のハッピーアワーで身動きもままならないほど混んでいた。
ウェイティングバーに座る席をひとつ見つけるのにどれくらい待ったのだろう。
こんな夜に一人で来る愚か者は、他に見当たらなくて肩身が狭かった。
現に隣の化粧の濃いおばあちゃま達でさえ、二人で来ている。

次々と人が入ってくるから、出るに出られない。
ああ、誰でもいから次は誰かを連れて行こう。

その時、空いた席を譲ったキッカケでアジア系のおじさんに声をかけられた。
その人は日系でハワイで産まれ育ち、今はニューヨークで仕事しているのだといった。
氏名は完全に日本人だけど、英語も仕草もアメリカの人だった。

どうして一人で来たのか?
いや、来たかったから。友達が忙しかったから。

日本は言ったことがある。
広島と福岡がparentsの出身地でね...
日本はとてもいいね。
君はアメリカで何をしているの?

仕事を探していて、だから今あまり知り合いもいなくて...

...そう。
こういった店に一人できてはいけない。
ここはねハワイでもそうだが、賑やかく楽しむべき場所なんだ。
だから私も友達をわざわざNYから連れてきたんだ。
楽しむためにね。

え?わざわざ予約! NYにこのお店の支店はないんですか?

う~ん。ないと思うよ。
今のは冗談だったんだが...
人の良さそうなおじさんはとてもよく笑った。

話かけて貰って、かなり惨めな気分が払拭された。
海外で聞く日本語の頼もしいこと。
おじさんの旅の無事を乾杯で祈って、私は微酔いで外に出た。

珍しく半月が綺麗な春の夜だった。
バレットパーキングで働く人が珍しそうに1人で帰る私を眺め、愛想よくサヨナラと言った。
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