Mostly, this is diary.
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自暴自棄のりんご。
「一体何があったんだ。今度はお前が言え。」
強い口調でりんご君を問いただす。

なんなんだろう。
私は無性にりんご君に腹が立った。
違うって言うなら、はじめから自分で言えばいいじゃない。
どうせ大差ないんだから...。

「多少違ってることはあるかもしれないけど、大差ないんじゃないの?」
不満な面持ちで私がそう聞くと、りんご君に変化が現れた。

「はは...お前それを大差ないっていえるのか。お前ほんとにわかって言ってるのか?」
あいかわらず大きい声なのに、さらに大きい声でりんご君は言った。
彼は両手をポケットに突っ込んだまま下を向いていたが、話すたび声を搾り出すように頭を揺らした。

「わかってるのかって、どういう言い草? わかってるなら自分で話せばいいじゃない。」
気分を害して私はその場を立ち去ろうとした。
隣室のソファで少し落ち着こう。

「ちょっとまて!? どこ行くんだ。」
背高君は私の非礼を咎める。

「ごめんなさい。隣の部屋に行きます。なんか、いてもいなくても変わらないんじゃないかと思うので。」

「なんでお前達そんなに仲悪いんだ?! 知らない仲じゃないのに。」
背高君は驚いている。
...知らない仲?
なんか古くさい言い方だな。

「確かに同じ学校で学んだんだから、クラスメートっていうか同級生ではあるけどそれ以上でも、それ以下でもないよ?」
何か違和感を感じて私が言うと、背高君とりんご君は向き合ったままじっと黙った。

「まさか、お前...」

「そういうことだ。最初から...」

「最初?...どういうことだ。」

「そういうことなんだ。」

何を話してるんだろう。
私にはわけがわからない。

あ、そうか。
この人たちは知り合いなんだから、私が知らない話をしていてもおかしくはない。

「あ、やっぱり私、隣の部屋に行きます。」

「行くな。聞いていろ!!」
りんご君はまだ下を向いていた。

「いいんだ。...行ってろ。俺はお前に話がある。」
背高君は振り返らなかった。
当たり前だけど、この人怒ってる。
りんご君に日本から呼ばれたのかな?
どうして何のために?
2人はすごく親密って事?

そんなに長い時間はかからなかった。
しばらくすると2人は隣室に入ってきた。

「何もわかっていないようだな。」
背高君は私に言った。

「え? 私。ごめんなさい。私何か間違えてた?
私は素直に謝った。

「何かあらすじが間違っていた? そういうこともあるかもしれない。細かいことは省いて話してるし、どうしようかうろうろした話なんか長くなるだけだし。」

「そこは覚えてんだ。」
りんご君が叫ぶ。

「...そうじゃないんだ。お前は俺に謝らなきゃならないことがあるんだ。」
落ち着いた声で背高君がいった。

「え? あ、ごめんなさい。何したの私?」

...

「どうしたんだ? どうしてこんな大事なこと忘れられるんだ。」
背高君は怒ってるけど、同時に悲しんでる。
りんご? 私?

たぶん、私だ。

この間、茶髪君とりんご君とあの日にかかわる話をした時やっぱり私、少しおかしかったもの。
そう、なんか普通忘れないようなこと忘れていた。

待って..私も背高君知ってる。
私もここで背高君と話した。
この場所で。

「ここでみんなで話したよね。前に。ごめんなさい。私も背高君知ってるね。」

「そうだ。」

「まず、背高君を知らないようなこと言ってごめんなさい。」
そして、なんだっけ?
思い出さなきゃいけないのはパーティーの日のこと。

「あの日ね、さっきのパーティーの日の話。りんご君たら私に向かって急に、しかも他の人と話してるのに日本語で『やらせろっ』とかいったんだよ?! どう思う? 私への人間としての尊厳ゼロだよね。同じことでも言い方があるし、言い方変えれば言って良いって物でも、もちろんないけど。驚いた。」
1つ1つ確かめるように私は話す。

「同じ事を同時にもう1人言った。」

「だからdesperadoでしょ? 彼はね、私と友達として仲が良かったの。
いきなり言ったんじゃなくてその前にも言われててはっきり断れていなかっただけなの。私とdesperadoの話、聞いていたでしょう? あなたは別。ここに来たときから、そうだこの部屋だった! 最初に同じ学年のみんなで顔合わせしたときも、ずいぶんひどい挨拶をしてくれたよね。みんなの前で付き合えだの結婚だのなんだの私を怒鳴り散らかして。さんざん恥書かせてくれたよね。」

「その話は俺は関係ないと思う。」
背高君が言った。

「そうでもないの。りんご君はよくわからないけど時々自暴自棄になってわけのわからないこと怒鳴り散らかす癖があるみたいなの。」

「そうなのか。」
淡々と相槌を打ち、理路整然と背高君が話す。

「じゃおまえはやっていないんだな?」

「へ? 私はいまだかつて誰も殺したことはありませんが??」
どういう展開なんだろう?

「やったってそういう意味じゃないんだ。殺ったって意味じゃ...。」

「はあ? ...なんにせよどの意味でもそれに該当することはしてないですね。ただ落ち着いてもらうためにキスしました。」

キスする羽目になったけどそれも『やった』と表現できるようなことはしていない。

「じゃあ俺は許す。安心して...」

「自殺しようとしたくせに?」
りんごがまた口を挟んだ。
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