Mostly, this is diary.
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Rotterdam is the second largest municipality in the Netherlands. It is the largest city of South Holland. Rotterdam is the largest European port.






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小さい。
Rotterdamの駅は想像より小さかった。
しかも駅構内からリフトで外にでると、そこは駅のロータリーのど真ん中だった。
どんな駅だよ?!

空はどんより曇っていて、私も憂鬱だった。
宿泊先の住所はわかっている。
特大スーツケースは石畳の街に不向きな代物で、身動きもままならなかった。
しかも、即車輪が一個壊れた。

公共交通機関ならボラれまい。
トラムに乗ろうとしたが、
「○○通りへいきますか?どのトラムがそこへ行きますか?」
ただこれだけの問いに答えてくれる人はなかった。
オランダって英語通じるって言ってたのに...通じないじゃん!

「いったいどうなってんのよ。なんで英語通じないの?いいよ、もう。タクシー使うから!」

誰か手伝ってくれてもいいのになぁ。
この子でなくてもいいんだけど、ヨーロッパ人て利己的なのかな?
アメリカなら大抵どこでも手を貸してくれる人がいるのに。

ふときがつくと一部始終をじっと見ている小柄なアジア人の男の子がいた。
何だろ..日本人かな?
荷物持ってないから旅行者じゃない?
ま、でも荷物宿泊先においてきたかもしれないし。
変な現地の中国人かもしれないから声はかけないでおこう。

しばらくの間、アジア系の彼は私が右往左往駅の周辺を移動できずにいる様子を見ていた。

ごろっと車輪が石畳に噛んで、思わず母国語で叫んだらしい。
「ああっもうむかつく。」

その時そのアジア系の子が言った。
「日本人なら日本語でしゃべれよ。」

「......ああら、ごめんなさい?アジア人かなとは思ったけど日本人?
へぇ。私、英語でしゃべってたかしら?
今ここに日本人がいるとは思ってもみなかったから。
それにみんながあんまり不親切で頭にきたものだから。ごめんなさい?」

「(私がこの子に対する)態度が悪いんじゃないか?」
彼は気づいていたんだろう。
私が知り合いであろうことに。

私は気づかなかった。(あるいは忘れていたというべきか。)
彼は私の知人でもあった。
ちなみに彼はこれから私も通う同じ学校の生徒だった。
彼もそのためにここにきたばかりだった。

「外国人である私が知らないことを現地の人に聞いて何が悪いの?
私、疲れてるの。お願いだから、知り合いでもないのに八つ当たりしたくないから話しかけないでくれる?」

「おい!俺の顔を見ろ。」

「?」

「何か心当たりはないか?」

「ない。」

だって申し訳ないが心当たりがなかったのだ。
しかも私は暗くなる前に宿泊先に辿りつくことに必死だった。
その子は無遠慮にそのまま話しかけてきた。

「今日は学校へ行かないのか?」

「...よく知ってるね。私が学校に通うこと。この辺の学校の生徒なの?」
私は驚いた。
いぶかしみながら、それでも返事をした。

「俺の学校はお前の学校だ。学校行くのか行かないのか聞いてるんだ。返事をしろ。」

「返事って...。もしBIの事聞いてるんだったら今日は行かない。疲れてるから休みたい。」

「やっぱりBIか! 俺もだ。」

「やっぱりって、どうやって自分がBIの生徒だって証明するの?
仮にもし君に日本人の友人がいたとして、学校の名前だけを何らかの方法で知っていて...でも実は君は旅行者からお金を巻き上げる悪いやつかも知れないじゃない。
さらにね、君がもし悪いやつじゃないとしてここで話し込まなきゃならない理由が私にはわからない。空港からここについた日、君は疲れていなかったの?」
事実、彼は私が結構疲れていたことに気づかなかったのだろう。
私もある意味自分の状態がわかってはいなかった。

「俺は知ってるからいいんだ。...大体、俺のどこがそんな悪いやつなんだ?この顔が何よりの証明だ。」

「えっ?いやあ、有名なの?ごめん、私知らない。」

「知らない?よく言うよなっ!でもそんなにいうんだったら、まあよく似た人で有名人はいるよ。けど、俺自身は有名じゃない、と思う。」

「じゃ駄目じゃん。」

「おい。ほんとにわからないのか?...お前、学校から来るメール見ないのか?」

「あーっ、もしかしてS君?O君?もう一人のあれは女性だし...?じゃあもうわかんない。」
学校から送られてくるメールアドレスの中に日本人の名前があった。
でも眼前の彼の名前と一致しないらしく否定して首を振ってる。

「全部違うけど俺はお前が誰だかわかった。よし。」

「よしって...あ!もしかして君...私そういえばある人に今年にオランダであうことになっていた!その事を1992年に考えたことがある。」

「会ってどうするんだ?」

「いや、別に。ほんとにいたのかぁ。いや感動だな。
まあね、なんとなく私がそう思っただけだし、君は旅行者かもしれないし、まあ現地の学生かもしれないしね。
取りあえず会うってことだけしか知らなかったんだけど。ま、ご縁があればまた会えるでしょう。
それに君の話が本当なら同級生って事だよね。じゃあ学校で会おう?
私、今日本当に疲れてて何の余裕もないんで...なにがなんでも君とここで仲良くならなきゃいけないわけもないと思うから。じゃあね。」

「おおいっ?!...俺かえっちゃうぞ?いいのか?」

「はあ。どうぞご自由に。」

世の中変わった人もいるものだ。
初対面なのにそんなに感慨を持って接しなくても...と思った。
人が感慨を持つにはそれなりの理由がある。
例えどこかで会っていたって、覚えていないくらいなら大した縁ではないのだと思っていた。

「ご自由にって...俺、帰っちゃうぞ?ほんとに帰っちゃうぞ?」

変わった子だな..


タクシー乗り場までスーツケースをどうにか引きずって移動。
運転手に宿泊先まで乗せてと伝えておおよその料金を聞く。

約10ユーロ。
じゃあ、タクシーのトランクにスーツケース入れるの手伝って?
そう聞いたら耳を疑う答えが返ってきた。

No!

冗談かと思った。
聞きなおしても同じ答えが返ってくるばかりだ。

「あら、そう?じゃ、あなたのタクシーは乗れない。私一人でこの荷物押して移動はできても持ち上げられないもの。他のタクシーに乗るわ。」

あきらかに移民の褐色の運転手は激怒して文句を言う。
悪いのはあきらかにそっちだ!
いったいどのくらいの時間言い争っていたのだろう。
運転手は3人に増え、明らかにくだらない議論をさせられて私はもっと腹が立った。

話すうちにも次第に人影が消えていく。
まだ宵の口なのに!
トラムの本数が減って乗れなくなる雰囲気が漂っていた。
意地悪なタクシーに乗りたくなくて、しかたなくトラム乗り場に移動した。

スーツケースの上に座って思った。
なんでもいい。
とにかくこの駅から離れたい。
テコでもここから動かないから!

しかし、なぜかタクシー運転手は怒鳴りながら私をはじめてのユースホステルへと送って行った。
やはり怒鳴りながら荷下しも手伝った。
そして怒鳴りながら去っていった。

このときから私はオランダのタクシーがとても嫌いだった。
後々考えてもこの考えは正しかった。

結局その晩、ユースホステルで偶然あぶれてとまれなくなった日本人達とマリタイムホテルに宿泊した。
どうやらそれはよくあることらしい。
急な予約はユースホステルの受付が手配してくれたのだ。

ユースホステルでは私の大荷物を鍵のかかる場所で預かってくれた。
親切な見ず知らずの英国在住の日本人が私の持ち上げられない荷物を持ってくれて本当に助かった。










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