Mostly, this is diary.
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「何度も会っている? 私に?」

にわかには信じがたい事実だった。
理由が分からない。

「...どうして、私に会いに来てくれたの? だって私は会いに行っていないんじゃ...?」

少しの沈黙が重かった。
沈黙を破ったのは、赤いソファに沈むその人だった。

「昔、お前も会いに来てくれたんだよ。だから日本でも、アメリカにも会いに行ったよ。」

「え...アメリカに? LA?」

静かに続く話に驚きすぎてはいけないと思っても、どうしても驚きを隠せなかった。
どういうこと?
この人達が私をからかう理由が見あたらない。

「LAじゃない。本当に何も覚えていないのか? 良く思い出してみろ。M.Lakeだっけ?...いつからこういう状態なんだ?」

「いつからって言われても...会ったのは、私がオランダに来る前の2003年の夏なんじゃ...?」

私が『いつから?』に答えようとしたとき、他の声が重なった。

「いや、お前じゃ...」

「偶然じゃないっ!! 何度言ったら思い出すんだっ?!」

りんご君の怒鳴り声に軽く頭を殴られたような衝撃を受ける。
嫌だ。どうして?
怒鳴られたくない。

「あ、ごめん。何か私いないほうがいいね。」

私はおもむろに席を立って歩き出すと、りんごはさらに大声を出す。

「逃げるのかっ!」

「逃げるんじゃないよ。何か話があるなら別々にして貰おうと思っただけ。これ以上嫌われようもないけど、喧嘩したくないから。」

どうしてこの人は私をいつも目の敵にするんだろう。

「やめろ! お前、こいつに嫌われていると思っているのか?」

「普段ろくに口も聞かない人が友達って言える?」

「誰のせいでこうなったと思ってるんだ!?」

「誰って、自分じゃん。なんなの最初ここであったときの態度。おかしいから普通に。」

沈黙が重かった。

「いつからこうなんだ。誰か答えろ!!」

この質問は私に聞かれている物ではないの?
りんご君?
この子も私のことを知ってるっていうの?

「いつからって最初からよっ。ずっと。でも今話してて私の話が間違っていると強く思うから、本当のことが知りたいっ!」

声を張り上げるのは私も得意だ。
しかも私が思うことをそのまま行った。
答えたのは派手な彼だったろうか、りんご君だったろうか。

「じゃあ、疑わないんだな。俺たちの言うこと。」

「疑わない。何の利害もないと見た。疑う理由がない。何より嘘を言っている顔じゃない。」

「じゃあ、どういうことかわかるか?」

「私、記憶がないんだ。そっくり、ごっそりおそらくは2人に関わる分がほとんど無いんだ。」

「そうだ。いつからないんだ。」

「最初から、会ったところからありません。」
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