Mostly, this is diary.
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「映画ファンの集いに、監督が現れたっておかしくないだろう。」

「...そう言われればそうだ。でも、仮装のファン達はは誰も店内にいないし。
監督は仮装してないから本人かどうかわからなかったよ?」


画家はとても真面目に答えている。
酔っていないんだろうか?
そういえば半分東欧系だと言ってた。
ヨーロッパ人はアルコールに強いからな...羨ましいな。

「彼は仮装の必要はないよ!」
「それはどっちの意味で?いや、気のきいた冗談言えなくてごめん。監督は仮装の必要がないくらい素敵だもんね!」
(^^)b ...
いや、まてよ!? ちょっとまて...
私はここで去年の夏にある約束をしていたことを思い出した。


卒業を終えたある日、場所はRotterdamの学校。
2006年7月の中旬、そこには4人がいた。
自分以外に同学年の人が1人、下の学年の子が1人、学外の人が1人。

その頃すでにアメリカの大学院を卒業した私の友人がすでにLAのLandscapeの会社に就職していた。
彼女のお招きで私の古巣への渡米は決まっていた。

「じゃあ、場所が場所だし有名な監督に会ったら宣伝しておくよ。」
(^^)/


どうしよう。(。。;)
あの約束。
守らなくてもバレないと思うけど、でも約束したことは守るべきだよね。
どうしよう、実行するとなると恥ずかしいよ。

「...今、大事なことを思い出した。私、ある俳優の宣伝がしたいんだ。
もしアメリカに行って有名な映画監督会うことがあったらその俳優の宣伝してくるって本人に約束しちゃったんだ、去年..。
でも直接監督に話しかける勇気はないから、代わりに話相手になって聞いてくれるっ?」

普段、猫しか話し相手にしていない画家には気の毒だった。
驚くかと思ったが真面目に話を聞いてくれた。
「うん。それで?」

「奴は、本当に凄いんだ。だってそいつ本業は伝統芸能なのに、映画も舞台もTVも声優なんかもこなすんだよ。」

「伝統芸能だって演ずるってことには変わりないんじゃないか?」

「じゃあ、なぜ彼は母国だけでなく、HollywoodやHong Kongの映画出演依頼が来るんだろう?」

「どうしてかな?」

「単純に彼が凄いからだよ。演ずるだけでなく、本当に剣や舞踏を教えられる程学んでいるから。」

「一体どうやって知り合ったんだ?」

「私のお爺ちゃんと彼のお婆ちゃんが知り合いだったからかな? だから過去に何度か会ってる。私の留学先オランダにも立ち寄ってくれた事もある。」

「君に会いに?」

「さあ? どうかな。私のいた場所はロッテルダムだから。国際映画祭に来たのかもしれない。あ、隣国ではWORLD CUPもあって観戦にきたついでに立ち寄ってくれたのかも。」

「う~ん。で、彼はどんな作品に出たいって言ってた?」

「以前、欧州映画の話をしていたけど、欧州の言語は得意でなかったと思う。
英語や多分、中国語の方が得意かも(?) だから私はHolywoodでの活躍を期待してる。
つまり、彼は誰でもできるような役はやらないはず。"変なアジア人的悪役"に興味はないと思う。」

「ここまで宣伝して、君は肝心の彼の名前を言わないね。」

「だって有名だもん。あ、参考までにシドって名前が近いかな?」

「でも、名前を言わなきゃ..」

「ん~。g'n sの監督なら知ってるんじゃないかな~。これは有名なアニメーションで海外での評価が高いもの。建築の子、結構みんな見ていたよ。今、以外と建築とアニメや映画って近い世界なんだよね。きっとジャパニメ監督も将来自分の作品に私のお気に入りの役者を起用しようと思ってるに違いないね。」

その時、監督は片手に携帯を持って誰かに電話しているように思えた。
私もかなりご酩酊だった。

「どうしよう...監督、電話してない?気のせい?」

「しているね。君の知り合いとは限らないけど。」

「そうだよね。でも、同業者に国境はないも同然なんだ。アニメでもmtxの監督達だって大きな影響を受けたって雑誌のインタビューで語っていたから、もしかすると...。」

「う~ん。でも、君は嘘を言ってるわけでも、自分に得する事があるわけでもないんだろう?何故こんなことを?」

「それはむしろ私が知りたい。得する事があったらどんなにか良いことか...ただ、ブロフェッショナルとして尊敬してるから。
それだけ。さ、て、どうかな。もし聞こえていたなら十分宣伝になったよね?」
最後の部分は少し泣きが入っていた。

「聞こえていたと思うよ。きっと十分だろう。」

画家は落ち着いて同意してくれたから、私は機関銃のように喋るのをやめて落ち着いた。
大きく深呼吸した。

そうだ。
こんなに混んだ夜のレストランで誰を相手に何を話そうがわつぃの自由だ。
何も悲観することはない。
大きなグラスに三杯目のカクテルを半分飲み干して、私自身ずいぶんご機嫌だった事は覚えている。
酔っていなかったら到底こんなことはできなかっただろう。


「シドだね。覚えておくよ。」
左手方向から、思いがけず男の人の優しい声が聞こえたような気がした。

「あ...はいっ!スペルは......!!!」

「君は最後まで宣伝を諦めないんだな。」
画家は半ば呆れたようにいった。


あれはアルコールのせいで見た夢だったんだろうか??
私は強いカクテルに負けず最後まできちんとしゃべれたろうか?
画家と監督はきっと覚えていてね。
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